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創業融資が難しい場合

これから創業融資を受けたいなと思っていらっしゃる方には、ドキッとするタイトルとなりどうもすみません。

 

とはいっても、実際創業融資の申し込みをするのにあたり、融資の担当者からとても厳しい目で見られてしまう場合というのがあります。
たとえ、事前のリサーチもしっかりと行い実現可能性が極めて高い事業計画書を作成していてもです。

 

では、それはどういったケースかというと創業融資の申し込みをしようとする事業者が、その事業の経験がない場合です。

 

創業融資の場合には、創業者の事業の実績がない状態なので、それまでの経験をとても重視します。
これから始めようとする事業と同じ業界で、どれくらいの経験・実績があり、その事業計画に市場優位性があり、これなら融資をしてもきちんと返済をしていくことができるだろうということで、融資の可否が判断されていきます。

 

でも、その事業の経験がないのに創業する人なんていないよと思う方もいらっしゃるかもしれません。
具体的には、
・自分自身にはその業界の経験はないが、経験のある人材、資格を保有している人材などを雇用し、事業を立ち上げるといった場合
・今までは違う業界にいたが、○○スクールで学んだので、すぐ開業したいといった場合
などです。

 

例えば
・自分自身に経験・資格はないが、経験者・資格保有者を雇用して介護事業所を立ち上げたい
・自分自身に経験はないが、シェフ、パティシエ、ソムリエなどを雇用し、レストラン、洋菓子店、ワインバーなどの飲食店を開業したい

この場合に創業融資を申し込むのにあたって問題となってくるのは、その経験者・資格保有者が何らかの事情によっていなくなってしまった場合にあなたの事業はどうなりますかといった質問をされることもあります。

 

その経験者・資格保有者は妻(夫)だからいなくなることはありません。・・・この場合は恐らく大丈夫でしょう。

 

しかし、その経験者・資格保有者は、友人です、スカウトしてきた人ですといった場合には、要注意です。

 

友人、スカウトしてきた人といっても別人格ですので、事業の初めはお金があって給料を払えていて問題なかったが、計画通りにいかず資金繰りがつかなくなった時には揉めることも出てくるでしょう。或いは、予想以上に収益が出た時も揉めるかもしれません。

 

融資をする側からすると、こういったキーマンに頼った開業の場合、そのキーマンがいなくなっても事業が継続可能で、返済も問題ないといったことが評価ポイントとなってきます。

キーマンとともに融資の面談を受けて、キーマンもこの事業にかける情熱は厚く去ることはありません、とか、○○というルートがあるので、万が一のことがあったらまた違う方を紹介してもらう伝手はあります、など、事業の持続可能性はアピールしたいですね。

 

また、今までは、○○の仕事をしていたが
・フラワーアレンジメントのスクールに行ったので開業したい
・ネイルのスクールに行ったので開業したい
といったような場合ですが、

私自身も学生の頃にバーテンダースクールに通ったことがあります

私自身も学生当時は飲食業界で独立したいと思っていて、料理よりもお酒に詳しくなろうとスクールに通って、いずれはこの道で独立をなんて思ってました。
ということで、スクールに通い無事に終了し、いざバーの業界への就職をと考えても、未経験者には変わりないのでなかなか働く先も見つかりません。
なんとか就職しても、お金を頂いてカクテルを提供した経験なんてありませんので、最初はバーカウンターへ立つこともできませんでした。
スクールを出ただけでは、市場では未経験者なのですぐにはその業務ができるわけではないんですよね。

 

ということで、○○スクールを出てすぐ開業したいといった場合には、本当にすぐその事業をはじめて売上が立ち、軌道に乗り、融資の返済をしていくことができるのかといったことが問題となってきます。

 

この部分について、事業計画書や付属の資料などで、経験不足を補えるだけの材料を出せるか否かで融資を受けられる可能性は変わってくるでしょう。

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