融資こぼれ話 ~○○さんが貸し出しているならうちも貸しますよ~
税務署に決算書を提出するときには、内訳書といってB/S,P/Lに出ている科目の詳細を記載したものも一緒に提出します。
例えば売掛金ですと ○○㈱ xx円 □□㈱ xx円、借入金ですと ○○銀行 xx円 △△銀行 xx円といったことを記載するのが内訳書です。借入金の金利を記入する部分もあります。
金融機関へ提出する決算書は当然この内訳書も含まれます。
そして金融機関では、間違いなく内訳書の借入金の情報をチェックしています。
今まで融資でのお付き合いがない金融機関でも、この内訳書の日本政策金融公庫 xx円という記載があると公庫で融資を受けられたんですね。といって、この部分で審査のポイントが上がり融資が下りるといったこともあります。
また逆に、保証協会付の融資が下りたんですね。といって公庫から評価されるということもあります。
実際、弊所のクライアント様で、創業融資を公庫と制度融資を同時に進めて、先に公庫からは断られてしまったのですが(事業経験、金額)、制度融資の方では保証協会の審査も無事おりたという案件がありました。そして保証協会の審査が通ったことを公庫に伝えたところ公庫の融資もおりたということがありました。
金融機関は新規の融資先を増やしたいと思っています。
しかし、どこでも貸したいわけではなく、きちんと返済してくれるところに貸したいと思っています。
他の金融機関で貸しているなら、うちで貸しても大丈夫だろうという判断がされることもあります。
ということで決算書は手を抜かずきちんとした内訳書を作成しておくことも重要です。