融資の成功確率を高める事業計画書ウラワザ
事業計画書の作成は、指定のフォームを使わない
公庫の創業融資、保証協会の制度融資どちらにしても、指定の事業計画書のフォームがあります制度融資の場合は、そのフォームに記入することが基本となります。しかし公庫の場合には、フォームの使用はおすすめしません。
なぜなら書くべき項目が少ないことや、大切な項目でも厚めに書く事ができないためです。
公庫は指定のフォームでもよいとされているのでアレンジしても全く問題ありません。逆に言えばフォームだと2~3行しかかけないことを厚く書く事でそれ以上の事業計画書を作れるというわけです。
そうなれば公庫に対して事業への本気度も伝わります。しかし注意しておきたいのが文章量が多過ぎると単純に担当者の仕事が増えるだけなのでメリハリをしっかりつけることが大切です。
資金操りは現実性がすべて
数字面で重要なことは、会社の資金操りです。企業間の取引では、モノが売れてもお金が入ってくることが何ヶ月も先ということが普通にあります。となると、売上入金が2ヶ月後ですと、それまで売上がない場合で、他者への支払いがある場合、資金がないので支払いができないという事実上倒産(黒字倒産)ということにもなります。
黒字であっても資金操りをうまくしないと倒産してしまうということです。資金操りは、あくまでも現実の事業活動の中ででてきます。しかし、公庫の事業計画書フォームの中にも取引先との契約条件を各項目があります。また、一年間の企業行動を示すのが事業計画書ですので、資金操りをも考慮した計画書が必要になります。
そのため、契約条件が複雑な会社のような場合は、資金操り表を作成してみるのもよいでしょう。
事業計画書はパワーポイントで作るべき?
事業計画書はパワーポイントでつくることはありません。
基本的にはワードとエクセルです。なぜなら事業計画書は口答での説明がなくても成立するものでなければなりません。
担当の人だけで融資がきまるのではなく金融機関内の関係者と共有して協議して可否が決定します。そのため誰もが勘違いをすることなく理解できる内容を作らなければならないということです。